新型コロナ治療はここまで進んでいる 臨床にあたる医師に聞いた
厚労省では「発症から10日経過かつ症状軽快から72時間経過」を新型コロナ患者の退院基準にしている。発症から10日で抗体がつくられて発熱などの症状が治まっていくことがわかってきたためだ。
「しかし、初期にステロイド薬を使うとコロナウイルスが検出されなくなるまで15~20日ほどかかってしまって、なかなか退院できなかったり転院を余儀なくされたりで、自宅療養に切り替えられないケースが少なくありません。一方、ウイルス量が少なくなった段階でステロイド薬を投与すると、入院中は人工呼吸器が必要だった患者さんを含めてほぼ全員が発症から10日で寛解し、目立った後遺症なしに自宅へ退院されています」
新型コロナの臨床現場では、有効な治療法がどんどん進化しているのだ。