画像診断の進歩で「肉腫」の治療にあたる機会が増えている
心臓の腫瘍を取り切れていなかったために心機能が悪化し、抗がん剤治療の最中に突然死してしまったら、がんばって治療を続けてきた意味がなくなってしまいます。だからこそ、肉腫の手術はすべての腫瘍を取り切ることが何よりも重要です。手術を終えた患者さんががん専門病院に戻り、腫瘍内科の医師が診て少なくとも肉眼的には心臓内の腫瘍は見られず、心機能にも問題はないという状態で、次の抗がん剤治療を行えるようにしなければなりません。
次回、肉腫の手術についてさらに詳しくお話しします。
■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中