著者のコラム一覧
山中直樹

日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員。健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。

西洋医学では病気と診断されない「未病」とはなんだ?

公開日: 更新日:

 西洋医学では「病気でなければ健康であり、健康でなければ病気である」といった二つに一つの二元的健康観があるのに対し、東洋医学では一元的健康観があります。健康のレベルは高い状態から低い状態まで段階的にあり、それが低下すると病気に至るというものです。

 実は、「未病」が日本で広く浸透したのは、近年になってから。きっかけとなったのが、1997年度版の「厚生白書」で「未病」という言葉が初めて取り上げられたためでした。未病が注目された背景としては、この頃から生活習慣病や心の病といった、生活を送る中で徐々に病んでいく人が増加したことが挙げられます。

 それら生活習慣病に対する予防医学への関心が高まり、この未病という東洋医学的な考え方が見直され、近頃では辞書にもこの未病が掲載されるまでになっています。

 軽いうちに異常を見つけて病気を予防する未病は、高齢化社会を迎えた日本においてこれからますます重要になっていくことでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…