新型コロナウイルスへの「新たなる武器」が! 日本人医学者が英医学誌に発表
「DNA構造は、通常は二重らせん構造でゲノム情報の正確な伝播に寄与しています。一方、K+などの1価イオンが存在する生理的条件下で、グアニンが4つ並んだG-カルテットという平面構造を取り、それらが重層化し、『グアニン4重鎖(G4)』と呼ばれる安定的な高次構造を形成することがあります。これらは染色体の末端にあって細胞分裂のたびに短くなり、『命の回数券』と呼ばれるテロメア領域に多く存在しています。実はこのG4はRNAにもありDNAよりも安定していて、RNAG4は新型コロナウイルスにも存在し、増殖に関係することがわかっています。5-ALAとSFCが細胞内で代謝されたときにできるポルフィリンはG4と結合しやすく、新型コロナウイルスのG4に結合すれば感染後の増殖を防ぐ可能性があります」
新型コロナウイルスは日本で400万人を感染させ、2万人超の命を奪っている。そのウイルスを攻撃できるヒントが私たちの身の回りにある物質の中にもあるとは意外だ。
では、そうした物質をたくさん取れば新型コロナを予防し、症状を改善できるということなのか?