認知症対策「シナプソロジー®」自宅で楽しくできるエクササイズ
「最初に示す『基本の動き』を覚えてから次に進みます。声を出しながらしっかり動いてやるのがポイント。正解を競い合うことが目的ではありません。脳への刺激が目的だと理解し、楽しみながら、マイペースで行ってください」
全国の運動教室や健康教室、介護予防教室のほか、脳の活性化のために取り入れる企業やスポーツチームも増えている。航空会社ではミス軽減のために始業ブリーフィング時に行っており、2年目以上の係員のミスハンドリング件数が国際線で減少しているとのアンケート結果が出ている。
「適切な刺激を神経に与え続けると、神経伝達物質と結合する受容体や神経細胞のつなぎ目のシナプスが増え、神経線維が太くなり、また樹状突起も増えます。すると刺激が伝わりやすくなり、さらにその効果が残っていくという『神経の可塑性』が認められています。楽しみながら、意欲的に『シナプソロジー®』を継続して行うと、より高い効果が期待できます。脳は使わなければシナプスがどんどん減っていきますが、逆に使えば何歳からでも増やせる可塑性があるのです」
今週末、親と一緒にやってはいかが。