お肉をつまんでゆらして中高年でも「すっきりお腹」に!
先日紹介した「ゆるジャンプ」を行っている本紙記者(もうすぐ48歳)。毎日ワインを1本消費する生活を送りつつ、体形を維持するために必死でスポーツジム通いをしているのだが、「そんなことしなくても、お腹をつまんでゆらすだけで、お腹がへこむんですよ」とニッコリほほ笑むのは「1日ひとつやるだけで、-9センチも夢じゃない! 40代からのお腹やせ」の著者、みっこさん。
開始して2年でチャンネル登録者数41万人を達成したユーチューブ「40代からの動ける体チャンネル」では簡単エクササイズを多数紹介しており、中でも「つまんでぷるぷるゆらすだけ」の「つまぷる」は、特に運動が苦手な中高年に大好評。お腹がすっきりへこむ人が続出しているという。
「お腹をへこませるというと、お腹のお肉を落とすことと思われがちですが、実はお肉をつけたままでもお腹をすっきりへこませられるんです」(みっこさん=以下同)
筋肉や骨などは薄い膜で覆われている。この膜ははりつきやすい性質があり、背中と肩が丸まったり、腰が反っていたり、骨盤が前に倒れていたり……といった悪い姿勢で一日の大半を過ごしていると、周りにペタッとはりつき、その部分の筋肉が動きにくくなる。
「それがお腹がぽっこり出た状態です。本来、人間は背筋を伸ばした姿勢が楽なんですが、お腹がぽっこり出た状態で筋肉が活動を休止してしまうと、それが“自然で楽”となり、形状記憶されてしまう。筋肉をますます動かさなくなりますから、お腹がよりぽっこり出てしまいます。まずは、はりついた膜をはがし、筋肉を動かせるようにする。筋肉が動けば、エネルギーが使われます。日常の動作でもエネルギーが消費されるようになり、脂肪がたまりにくくなります」
ぽっこりお腹がすっきりお腹に
つまぷる前の写真Aと、つまぷる後の写真Bを見比べていただきたい。同一人物とは思えない。
「1回つまぷるをしただけでも、正しく行えば、お腹が緩んだような、背筋を伸ばしやすくなったような感覚があると思います。継続すれば、形状記憶されていたぽっこりお腹がへこみ、すっきりしたお腹をキープできるようになります」
次のチェック項目に該当するものが多い人ほど、つまぷるがオススメだ。
・座っている時間が長い
・肩や首の凝りがつらい
・腰痛持ち
・椅子に座ると背もたれに体重をかけてしまう
・背中が丸く、肩が前に出ている
・背筋を伸ばそうとすると腰が反ってしまう
・パンツの上にお腹のお肉が乗っている
・ウエストのくびれが見当たらない
・下腹に力を入れてもかたくならない
・背中に腕を回して肩甲骨をつかめない
お肉をつまんでゆらす
つまぷるは、「軽く背中を丸め、つまみたい部分の上下から両手でお肉を集める」→「指の腹でしっかりとつまみ、上下に大きくぷるぷる動かす(写真C)」→「息を吸いながら体を伸ばす(写真D)。このとき、つまんでいた指からお肉がすーっと逃げていく。写真Eのようにあごが上がるとNG」。
この一連の流れを、つまむ場所を変えて行う。下から上に向け、“数つまみ”に分けてやるといい。
記者もやってみたのだが、いくつかの点を指摘された。押さえておきたい点を挙げよう。
気をつけるべきポイントは
■脂肪と筋肉の境目まで深くつまむ
お肉の中に指をぐっと押し込み、脂肪の層と、その下の筋肉を引きはがすように深くつまむ。
「つまみが浅いと、脂肪をゆらしているだけになり、膜をはがせません」
■つまめるお肉は全部つまむ
「お肉が2段になる場合は、2段分が1段になるくらい、まとめてぎゅっとつまみます」
■力を入れすぎない
「大福をつまむイメージで。中身のあんこが出てしまうほど強くつまむのは間違いです」
■体を伸ばすときにあごが上がる
「コツをつかむまでは鏡を見て行ってください。その際、鏡に映る自分の顔から目を離さないようにすると、あごが上がりにくい。あごの下に何かを挟んでやるのもいい」
◇ ◇ ◇
みっこさんによれば、継続の秘訣は「◎◎◎のときにやる」。
お風呂に入ったとき、トイレに行ったとき、テレビのCMが流れたとき、レンチンしているとき……などに“つまぷる”。意識することから始めよう。
■「40代からの動ける体チャンネル」で詳しくご覧いただけます。