「早漏」は治療可能! 射精までの時間を薬で3~5倍に延長する
日本では「早漏は治療できる」ことが認知されておらず、エビデンスに基づいた早漏治療を行う医療機関も非常に少ない。しかし世界では早漏は広く研究されており、国際的なガイドラインでは定義や治療法が示されている。
「早漏の定義は、国際性機能学会のガイドラインでは、挿入後1分以内に射精してしまうこと、あるいは男女がともに満足できる時間まで挿入時間をコントロールできないこと。早漏が原因で性生活を避けようとし、人間関係や日常生活、心理状態まで支障をきたす人もいます」
■日本人の40%が該当
国際性機能学会のガイドラインで示される早漏治療は3通り。薬物療法、行動療法、カウンセリングなどの精神的治療だ。ただ、効果が高く、使用方法が簡単な点から、代表的な治療は薬物療法となっている。
「早漏の治療薬として使われるのが、脳内のセロトニンの働きを増強させるSSRIです。中でもダポキセチンは即効性があり、代謝が早く副作用が少ない点が評価されており、早漏に対するオンデマンド治療に有効であることが6000人を超えるランダム化比較試験でも示されています」