著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

男性の脳は女心が読み取れないように設計されている?

公開日: 更新日:

 例えるなら、脳という同じハードウエアを持っているにもかかわらず、男女ではOSが違うというニュアンスに近いです。よく食事のデートに出かける際、「食べたいものは?」と男性が聞いて、「なんでもいい」と女性が答えることに、イライラしてしまう男性陣が多いと聞きますが、これもOSの違いでしょう。男性はコミュニケーションにおいて、意味のないことは話さない。つまり情報の伝達を重視するリポートトークの生きものであり、対して女性のコミュニケーションは、話すことに意味がある、つまり人間関係の構築を重視するように言葉を組み立てるリポートトークの生きものと考えられています。

 例えば、女性の「相談に乗ってもらえる?」は、「相談する」行為自体に意味があり、その結末、すなわち相手が提案する解決策自体にはさほど興味はないといわれています。にもかかわらず、男性はリポートトークの生きものですから、論理的な助言をしてしまう。ここに、両者がすれ違う落とし穴があるのです。

 先の「なんでもいい」という返答に、男性がイラッとしてしまうのは、具体的ではなく論理性に欠けるから。でも、女性は「なんでもいい」と伝えることで、相手との共感性を重視しているからこそなんですね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性