著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「文章の指紋」によって他者が書いたなりすましはバレる!

公開日: 更新日:

 字を書くとき、その人だけの「筆跡」があります。長年書き続けてきたことで文字に癖が表れ、筆跡は構築されていくわけですが、実は、「文章」も同じだということをご存じでしょうか? しかも、これは手書きに限った話ではありません。

 私たちの生活に欠かせないパソコンやスマホといったデジタル機器での文書作成は、なんとなく体裁が整っていることもあり、個性が消えているように感じます。しかし、手書きよりも、デジタル機器で作成した文書の方が、人となりが表れやすいのです。言語学と法学を専門とする私からすれば、インターネットやSNS上で他者になりすますことは不可能です。

 たとえば、他者のLINEアカウントから本人になりすましてメッセージを送ったり、インターネットの掲示板で他人のふりをして書き込んだりしたとしても、専門家は「これは本人ではない」と見破ります。

 昨今はスマホやSNSの普及によって、筆跡を偽るようにメールやメッセージアプリ上で、他者が本人を装うことも珍しくありません。実際、そういった行為が刑事事件、民事事件でしばしば争点になっており、私たちのような言語学者に、本人か否かの鑑定を依頼するケースが増えているほどです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主