コロナ第8波を乗り切るために…年末年始は「空気感染対策」をあらためて見直したい
空気が乾燥する冬は、ウイルスを含んだ飛沫核がより細かい粒子となって長時間漂うため、さらに空気感染のリスクがアップする。マスクだけでは予防できないと認識し、室内を漂う飛沫核を屋外に排出するためにあらためて「換気」を見直すべきだという。
「定期的に室内の空気を循環させて“たまり場”をつくらないことが重要です。理想は窓を開けっ放しにしておく常時換気ですが、気温が低い冬ではなかなか難しい。WHOや米CDCの報告では、換気が1時間に2回以下になると、ウイルスの拡散に有意な関連があるとしています。ですから、換気は最低でも1時間に2回以上の頻度で行うようにします」
換気をする際のポイントは、空気の通り道をつくることを意識する。1カ所だけではなく、対角線上にある窓やドアを1カ所ずつ開けるようにすれば、開ける幅が5~10センチ程度でも十分に換気できる。
「窓やドアが1カ所しかない部屋などでは、外気を取り入れながら空気清浄機や扇風機を使って換気を補助するのも効果的です。空気の流れが悪くエアロゾルの発生が多いエリアに設置するのが基本です。また、市販されている空気清浄機の多くで使われているHEPAフィルターは、35.5分で99.97%のエアロゾルを除去することがわかっています。窓がない場合でも一定の効果が見込めます」