フードテックに見た未来への希望 テクノロジーの祭典CESレポート
ヘルステックで注目されたものの1つが、韓国のバイオ医薬SKによる眼鏡ゼロ・グラス。スマホと連動し、体や心臓の動きを察知して、てんかんの発作を予測するというものです。またスキンケア・ブランドのニュートロジーナによる、個人の健康データに基づいて3Dプリンターで作れるグミ・サプリにも、関心が集まっていました。
さらに熱い視線を浴びていたのはフードテックです。地球人口が2050年には100億人を超えると予測される中、懸念されるのが肉の供給不足、タンパク質危機です。代替タンパク質の中でも、数年後には世界で100兆円の巨大市場になると予測されているのが「培養肉」。動物の細胞を組織培養して作られる培養肉のスタートアップ・アップサイド社は、昨年11月にFDA米食品医薬品局から、世界初の販売許可を得たと報告。今回は商品化を目前にした、生産規模拡大への取り組みを発表しました。
他にも気候変動に強い食物の種の開発など、決して派手ではないけれど私たちの未来を守る様々なイノベーションに、大きな希望を感じました。