他者との心の距離をコントロールする「コード・スイッチング」
8月15日に放送された「カズレーザーと学ぶ。」に出演した際、相手と心を近づかせる会話術として、私は「コード・スイッチング」という話し方を提案させていただきました。
コードというのは、「言葉」を指します。すなわち、言葉をスイッチングすることがコード・スイッチングなわけですが、意図的に変えることで相手との距離感も変えられるんですね。
たとえば、とても仲の良かったカップルがケンカをしてしまい“別れる”となったとき、突然、「今までありがとうございました」と敬語になったりします。急に敬語を使われたことで、言われた方はいやおうなしに心の距離感を感じる──。このように、言葉の質やニュアンスをスイッチングすることで、相手に対する印象を意図的に変えられるわけです。
では、人に好かれやすくなる言葉とは何か? それが、タメ口を効果的に差し込んでいくことです。一般的には、目上の人や距離感がある人に対してタメ口を使うというのは、評価が下がったり嫌われたりすると思います。しかし、あるポイントを押さえれば、好意的に受け止められるようになるのです。