数年に一度の激しい頭痛 判明したのは脳の異常な興奮状態
以前取り上げた、50代半ばの女性記者さんに数年に一度起きる激しい頭痛(10月12日付の本欄参照)。「若い頃から片頭痛持ち。片頭痛の激しいバージョンでしょうか」と問う彼女に、私は「すぐにMRIを」と強く勧めました。片頭痛かもしれない一方で、脳の異常も、検査なしでは否定できないからです。
以下は記者さんが話した自身の病状です。
「40代後半ぐらいからは頭痛の回数は1年に2~3度程度と減少。けれども、3~4年に一度高熱に見舞われる。突然寒けがしたと思ったら、熱が一気に38度台まで上がり、同時にズキンズキンという激しい頭痛が発生。ベッドで同じ姿勢を続けると少し頭痛が和らぐものの、姿勢を変えるとまた耐え難いほどの頭痛に襲われる。市販の鎮痛剤はまったく効かず、動かずに耐えしのぐしかない。だいたい3日間はほぼ寝たきり状態。熱が下がり始めると頭痛も和らぐが、完全に痛みや熱がなくなるまではだいたい5日から6日かかる」