様子を見ていたら、ゴルフ翌日に腰に痛みが走り歩行困難に…

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 腰痛は人類が二足歩行を始めた太古から悩まされてきた歴史のある病気だといわれていますが、その原因や症例は意外に多岐にわたっていることをご存じでしょうか。

 例えば「痛み」にしても、長時間立ったり座ったり同じ姿勢をしている場合なのか、ゴルフのスイングやボールを蹴る動作などの腰をひねった時なのか、普通に前にかがんだ時なのかなど、生活を送る中でどんな体の動きをした時に、どう痛くなるのかによっても腰痛の種類が違ってくるのです。

 ある患者さんの例をご紹介します。その患者さんは60代の男性。ゴルフをしていた時に左太ももに痛みが出たということで、自宅近くの整形外科を受診したところ、脊柱管が狭窄することで神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」と診断を受け、局所麻酔薬の注射をしてもらったが改善せず。投薬で様子を見ていたら、ある日ゴルフをしたその翌日に今度は腰に痛みが走り、歩行困難となり当院を受診されました。

 診察でMRIの画像を見たところ、腰椎の下から2番目の椎間板が、凸状に飛び出している状態。つまり、椎間板ヘルニアが確認できましたので、さっそく患部に対してメスを使わない特殊なゲル状のインプラントを注入する、セルゲル法による治療を行いました。

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