曲がった膝が真っすぐになるよう、両親が毎晩優しく押してくれた

公開日: 更新日:

山本和男さん(66歳)=若年性突発性関節炎(若年性リウマチ)

 母親が教えてくれたのは、私が3歳くらいの時に痛みを訴えたそうです。症状が出始めた当時のことは、夢の記憶のように思い起こすことができます。

 最初に痛みが出たのは、両足の膝でした。骨が破壊されていくような痛みで、拘縮も伴い、次第に膝がくの字に曲がっていきました。その曲がった膝を両親が、少しでも真っすぐになるよう毎晩、優しく押してくれていた姿を覚えています。

 日常的に痛みはありましたが、小学校入学前になると体力もつき、近所の子供たちと痛みが強くなるまで、遊んでいました。区切りをつけ家に帰ると、痛みで座敷に上がれなくなって、上がり框(かまち)の下でうずくまっていたことなど、子供ならではの思い出もあります。

 その頃、市内の開業医で診察を受けていましたが、当初は病名が分からず、いくつかの病院を回りました。ようやく、当時の病名「若年性リウマチ(現:若年性特発性関節炎)」と診断がついたのは、小学校入学を控えた6歳ごろだと記憶しています。市内の県立厚生病院でした。血液検査の血沈の値、具体的な症状から診断されたものだと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」