朝の体のこわばり、関節の痛みや腫れはリウマチの初期症状
「冬や梅雨の時季に悪化する人が多い」ともいわれるのが、リウマチだ。個人差があるのでその是非は別にして、確実に言えるのは、リウマチらしき症状があれば早い段階でリウマチに詳しい医師に診てもらうべきだということ。聖マリアンナ医科大学リウマチ・膠原病・アレルギー内科部長の川畑仁人医師に聞いた。
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「リウマチは早期発見と適切な治療によって、寛解(症状が出ない状態を維持する)に至る可能性が高くなります」
しかし、なかなか診断がつかず、リウマチと診断されるまで何年もかかる患者もいる。
「早期のリウマチは、血液検査に頼りすぎていると見逃してしまう危険性があります」
血液検査では、炎症、抗CCP抗体やリウマトイド因子の有無などを調べる。ところが、早期では、血液検査では炎症がほとんど確認されないケースが少なくない。抗CCP抗体やリウマトイド因子も、発症半年ほどでは5割くらいが陰性、1年以上経っても2~3割は陰性だ。