膝痛とオサラバ!治療最前線(2)痛みがほぼない超早期から「異変」が生じている

公開日: 更新日:

 「変形性膝関節症」は、加齢などで膝関節の軟骨が徐々にすり減り、骨にダイレクトに衝撃が伝わることで歩行時に膝の痛みが生じる病気だ。やがては膝関節が変形し、安静時も膝が痛むようになる。

 最近の研究で、軟骨がすり減る前に何が起こっているかがわかってきた。順天堂大学医学部整形外科学講座・石島旨章主任教授が言う。

「まずは、軟骨同士の間に挟まっている半月板の損傷です」

 膝の関節は骨同士が接する面が軟骨で覆われており、その軟骨と軟骨の間に挟まる形で半月板がある。軟骨は骨への、半月板は骨や軟骨へのクッションのような役割を果たす。

「半月板が、上下にある軟骨を衝撃から守っているわけです。ところが加齢などで半月板が傷んでくると、歩行時などの衝撃が軟骨にダイレクトに届き、上下の軟骨を傷つけてしまいます。その衝撃が強くなれば、さらに軟骨の上下にある骨まで傷めてしまいます」

 では、なぜ半月板が傷むのか? 石島主任教授は順天堂大学スポートロジーセンターとの共同研究で、その原因を探った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された