その瞬間に時間が止まりました…漫画家のやよいかめさん副鼻腔がんとの闘いを振り返る

公開日: 更新日:

 1週間後、結果を聞きに行くと、診察室に入ってすぐ「悪性の腫瘍が見つかりました」と告げられました。「がん、ですか?」と聞くと、「そうです」と返ってきて、その瞬間に時間が止まりました。

 叔母と父親をがんで亡くしているので、自分もがんで死ぬのか……とショックを受けました。と同時に、2人の子供のことを思いました。まだ小学校の低学年と中学年です。「ここで私が死ぬわけにはいかない」と、強い気持ちが湧いてきました。

 夫の親戚に医療関係者が多いので、福島の評判の良い病院を聞きまくって、耳鼻科のレジェンドと言われる医師のいる病院に入院しました。入院にあたって、子供たちには本当のことをきちんと話しました。隠すことで家族を信用できなくなるのが一番よくないと思ったからです。すると、「さびしくても僕たち頑張るから、お母さんは早く病院へ行って治して」と言ってくれました。

■切開手術で顔が変わるのが怖かった

 治療は、放射線と抗がん剤でがんを小さくしてから外科的手術をする段取りになりました。放射線は全30回。10回目が済んだところで、動注化学療法といって足の太い血管からカテーテルを患部まで通してピンポイントでがんを叩く抗がん剤治療をしました。周囲へのダメージが少ないことが利点です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  5. 5

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    ダウンタウン「サブスク配信」の打算と勝算……地上波テレビ“締め出し”からの逆転はあるか?

  3. 8

    1泊3000円! 新潟県燕市のゲーセン付き格安ホテル「公楽園」に息づく“昭和の遊び心”

  4. 9

    永野芽郁と橋本環奈…"元清純派"の2人でダメージが大きいのはどっち? 二股不倫とパワハラ&キス

  5. 10

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ