子供の顔を見ながら泣きました…お笑い芸人の植山由美子さん乳がんを語る

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 おかげさまで、8月から完全復帰させていただきました。試運転として5月に少しだけ仲間の舞台に出させてもらったときは、副作用のことがあるので、前もって「途中でトイレに行くかもしれへんけどいい?」と確認をとりました。なんとか途中でトイレに行かずに済みましたけど、ホルモン治療は10年続くので、その間はこの副作用と付き合っていくことになります。

 つらかったのは、治療と子育ての両立でした。抗がん剤治療の頃は家にいても体力的にしんどくて、思うように育児ができない心のしんどさも重なりました。入院中に母や叔母が子供を預かってくれたことが、どれだけありがたかったか……。周りのサポートの大切さを思い知りました。

 私は今でもがん治療中の身。でもスーパーにも行くし、保育園の送り迎えもします。一見、普通の元気なお母さんに見えると思います。がん治療中かどうかなんて誰もわからない。街の中には、病気であれ何であれ、しんどい思いをしている人がたくさんいる。それに気づかされました。

 今までは親に「ありがとう」とか素直に言えなかったんですけど、「がん」という“照れてる場合じゃない状況”を突き付けられたことで、言葉にできるようになりました。子供とのハグも照れるタイプだったんですが遠慮せずにギュ~ッとしてます。ダンナ? ダンナとはしないですね(笑)。

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