年を取って聞き返すことが増えた…認知症予防のために「補聴器」を
加齢による難聴は治療困難で、補聴器で聞こえを補うしかない。
難聴の程度は、20デシベルまでは正常、40デシベルまでは軽度難聴、70デシベルまでは中等度難聴、90デシベル以上で高度難聴と定義されているが、「中等度以上の難聴であればぜひ補聴器を使っていただきたいですし、軽度難聴であっても何か困り事があるなら、補聴器を検討してほしいです」。
■使いこなすにはトレーニングが必要
例えば、親や自分が次のことに該当しないだろうか?
●聞き返すことが増えた
●テレビの音が大きい(家族らから指摘を受ける)
●聞こえの問題から、話しかけられていることに気づかない
もし当てはまるなら補聴器の検討タイミングと言える。
ただし、補聴器は装着すれば即、聞こえるようになるものではない。
「難聴者は、音の入力が脳にうまく届かない状態が続いています。いきなり補聴器を着けると、脳が慣れていないため入ってくる音をうるさいと感じて不快になり、着けるのが嫌になるでしょう。補聴器にはトレーニングが必要なのです」