副鼻腔炎の治療は進歩している(3)鼻詰まりから解放され仕事のパフォーマンスが向上
傷ついた鼻粘膜を回復させるためにも、術後は激しい運動や汚れた空気を吸うことを避け、できるだけ安静に過ごす必要があるが、デスクワークであれば3日後から出社が可能だという。ただ、気圧の変動は頭痛を誘発しやすいため、術後2週間は飛行機に乗るのは避け、傷口を刺激しないよう水泳は1カ月控えたい。また、喫煙は傷の治りを悪くさせて再発のリスクを高める。喫煙習慣があれば、手術を機に禁煙することだ。
「一般的な慢性副鼻腔炎であれば術後の再発率は1割未満と非常に少ない。ただ、鼻茸ができる好酸球性副鼻腔炎の場合には、半数が術後6年以内に再発するという報告もあり、中には再手術が必要になるケースもあるので、術後も診察や投薬を継続する必要があります」 (つづく)