著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

スマホ老眼を治したい…プチスマホデトックスから始めよう

公開日: 更新日:

 もちろん眠ってしまう必要はありません。目を休めて、守るためなので軽くつぶる程度でOKです。

 乗り物の中より、さらに目に負担がかかるのが、歩きスマホ。昨今は駅などでも「歩きスマホは危険ですからやめましょう」と頻繁にアナウンスしています。

 マナーとしてはもちろんなのですが、目を守るためにも眼科医としては歩きスマホは絶対にやめていただきたいのです。歩きスマホをしていると、必ずスマホを持つ手元がブレていますよね。そのブレた画面を見ることで、目に大きな負担をかけている。

 たとえ短時間の歩きスマホでも目は酷く疲れてしまいます。見ている対象物が揺れて視界が動くことは、目に激しいストレスをかけていると覚えておいてください。

 スマホのブルーライトを浴びることで、夜にもかかわらず脳が日中だと勘違いする。そのせいで睡眠障害を引き起こすこともあると、以前この連載でお話ししたことがありますよね。眠れない生活が続くとうつ病を引き起こすことも。スマホに依存しすぎると、目だけではなく精神が疲れることもあるということなのです。

 スマホはとても便利で、なくてはならない道具。でも道具に支配されて、眼精疲労や頭痛、睡眠障害などを引き起こしてしまうのはおかしな話です。今日から少しずつでいいのでスマホを見る時間を短縮してみてはいかがでしょうか。

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