デジタル社会どう目を守る(2)中高生も…若者に広がる「スマホ老眼」

公開日: 更新日:

 前回、子どもの近視予防には「距離」と「時間」と「戸外活動」があると紹介しました。今回は戸外活動について、説明を付け加えます。

 子どもの近視予防に外遊びが有効であることはさまざまな研究で証明されており、日光の下で遊ばない子どもは近視になりやすいことがわかっています。

「ただし、夏の炎天下の外遊びは熱中症の危険があるため避けた方がいいでしょう」

 近藤永子・日本眼科医会常任理事は、こう注意を呼びかけます。

 外に出るなら早朝の涼しい時間帯や木陰、建物の陰などの工夫をするのがいいそうです。また、2時間通してではなく、何回かに分けて外に出るのも有効とのこと。

 デジタル機器が生んだ目のトラブル「スマホ斜視」に並んで問題になっているのが、若者の間に広がっている「スマホ老眼」です。

「スマホ老眼」は30代以下の世代に老眼のような症状が出る状態を言います。40歳前後から始まる普通の老眼は、加齢により目の調整機能が衰えて起きるのに対して、スマホ老眼はスマホの使いすぎが要因で、時には10代後半の中高生にも起こることがあります。「スマホ斜視」と並んで深刻な目のトラブルと言っていいでしょう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…