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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ポポー】ほかの果物を超える抗酸化力を持つ「森のカスタードクリーム」

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 そんなポポーの栄養価は非常に高く、中でもビタミンCやビタミンA、ポリフェノール、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。ポポーの果肉にはガロタンニンやクロロゲン酸などのフェノール類が含まれ、これらが抗酸化活性に関わっていると報告されています。とりわけ、熟成段階に応じてフェノールの含有量が変化し、熟したポポーほど抗酸化力が高まるそうです。カリウムも豊富なため、高血圧の方にもおすすめですね。

 アメリカで行われた研究でも、ポポーの抗酸化作用が他のフルーツと比較してもその効果は非常に高いことや、ポポーに含まれるアセトゲニンと呼ばれる化合物はがん細胞の成長を抑制する作用があることも報告され、さまざまなエビデンスが増えている最中に見受けられます。

 ポポーをいつ食べたらいいかについてのエビデンスは見つけられませんでしたが、ビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれていることから、朝食時に食べることで一日の活動中に発生する酸化ストレスに対する防御効果の可能性が期待できそうです。

【連載】時間栄養学的「気になる食品」

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