年末年始の「風邪」「胃腸トラブル」「疲労感」に役立つ漢方薬はこれだ
仕事の忙しさに加え、忘年会続きや自宅の大掃除、帰省……。無理をして正月休みになった途端、体調を崩す人もいるはず。特に多い風邪、胃腸トラブル、疲労感に対し常備しておきたい漢方薬を、日本医学柔整鍼灸専門学校の鍼灸学科専任教員である王瑞霞さんに聞いた。
「風邪は東洋医学では、寒性風邪、熱性風邪、その他の3種類に大別できます。自分や家族が普段風邪をひくとき、どのタイプになりやすいかをチェックし、漢方薬を用意しましょう」
■風邪
【寒性風邪】
ゾクゾク感が強く、頭痛、関節の痛み、くしゃみ、透明の鼻水が特徴。よく効くのが葛根湯(かっこんとう)と桂枝湯(けいしとう)だ。
「葛根湯は普段から体力があり、外見的に筋肉がぎっしりしている人が対象です。飲み方のポイントは、ゾクゾクを感じたらすぐに飲み、汗をかいて症状が軽快したら、それ以上飲み続けないこと。体表を温める作用が強いため、必要以上に服用して汗をかき過ぎると、体力を消耗してしまう可能性があります」