一戸建て空き家の管理で最も苦労するのは雑草問題…シルバー人材センターが頼りになる
総務省が2024年9月に発表した「住宅・土地統計調査(住宅及び世帯に関する基本集計)」によると、日本の総住宅数約6505万戸に対し空き家は約900万戸。これは賃貸や売却用、別荘などを含んだ数値だが、転勤や入院などで居住世帯が長期にわたり不在になっている空き家に絞ると約386万戸。前回からご紹介している介護にまつわる実家の空き家化もここに当てはまる。多くが一戸建てであり、その管理は長期にわたるほど難しい。
中でも雑草は何も対策しないまま放置していると、あっという間に庭を覆いつくす。梅雨から夏ともなればグングン成長し、害虫が繁殖しやすくなる。これはまるで「空き家ですよ」と宣伝しているようなもの。ゴミの不法投棄を誘発したり、近隣の住環境まで破壊してしまう。実家を維持管理するつもりなら、そのあたりの対策をしっかり考えておくことが大切だ。
とはいえ、庭いじりなどしたことがない人にとって雑草はあまりに手ごわい。定期的な除草が必要だとわかっていても、根こそぎ取って除草剤などで適切な処理をしないとゾンビのごとく復活する。