血圧対策はピーナツと果汁100%ぶどうジュースで…専門医が推奨
まず、渋皮ごと食べること。渋皮には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれている。渡辺医師の勧めでピーナツを食べ始めた人から「食べても血圧は下がらなかった」と報告された。よくよく聞くと、渋皮を取って食べていた。渋皮ごと食べるように変えたら、血圧に変化が見られた。
次に、素焼きで味付けなしのピーナツにすること。揚げて塩味がたっぷりついたピーナツでは、逆に血圧を上げてしまう。
すぐにできる血圧対策としてもうひとつ、果汁100%ぶどうジュースがある。渡辺医師が果汁100%ぶどうジュース、果汁10%ぶどうジュース、果汁100%オレンジジュース、焼き芋を取り、それぞれの血圧変動を調べた。ジュースは朝昼晩各200ミリリットル、焼き芋は朝昼晩各200グラム。ぶどうジュース、オレンジジュース、焼き芋いずれも塩分排出作用のあるカリウムを多く含んでいる。
結果、ぶどうジュースだけが唯一はっきりした血圧低下がみられた。ぶどうにはポリフェノールが豊富で、これが血管拡張作用がある一酸化窒素の産生を促しているからでは、と渡辺医師は考えている。
血圧対策は日々の食生活での減塩が基本の“き”だが、時には遊び心を持った対策もいいのでは?