本格的な花粉症シーズンが到来…早めの対策が大切
各地で気温が上がる日が続き、本格的にスギ花粉の飛散が多くなっています。今年のスギ花粉飛散開始は早く、東京では1月から飛散が確認され、九州が2月上旬ごろ、中国四国、近畿東海、関東、北陸は2月中旬ごろでした。東北では3月ごろと予測されています。
スギやヒノキの花粉数は、雄花が形成を始める前年6~7月の日照時間と、前年の花粉飛散数が大きく関係します。2024年6月の日照時間は全国的に平年並みかやや多く、7月の日照時間は北陸から東北の日本海側で平年より少なく、関東から西は平年並みかやや多くなりました。前年と比較すると、東北の太平洋側から関東、東海および近畿地方の一部で少なくなっています。
また、花粉が少なかった翌年は、花粉飛散数が多くなり、花粉が多かった翌年は、花粉飛散数が少なくなる傾向が知られています。
これらにより、今年の花粉飛散数は24年に花粉が少なかった近畿から西の地方は前年よりも非常に多く、例年(過去10年の平均)を超える地域が多い見込みです。東北は24年春の花粉が非常に多くなった北部でかなり少なく、南部では24年並みかやや多いと予測されています。