箱根山の危険な動きは「東京直下地震の前触れ」と専門家指摘
噴火の予兆なのか――。箱根山の不気味な動きに、日本中が大騒ぎになっている。
気象庁は6日、箱根山の噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。小規模な水蒸気噴火が起きる恐れがあり、火山灰や噴石が降る可能性があるという。大涌谷では、真っ白な強い噴気が確認されている。
箱根山では4月26日から大涌谷付近を震源とする火山性地震が増え、箱根町湯本では体に感じる震度1を5日午前6時台に2回、午後9時台に1回観測している。箱根山で何が起きているのか。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。
「箱根山は、いつ噴火が起きてもおかしくない状況です。ただ、いつ起きるかは経験と勘だけが頼りです。7万年前に噴火した時には、火砕流が横浜市の辺りまで到達したことが確認されています。噴火すれば、新幹線のような速さの火砕流が、湘南地区を覆う可能性もあります」
■富士山噴火の可能性は?
危険なのは箱根山だけではない。地球規模で見れば、“至近距離”にある富士山の噴火だ。