「地下街」は地上より安全 地震が発生したら落ちついて逃げる

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 東京や大阪など、都市部には広大な地下街が広がる。地下は生活の一部になっているだけに、地下で大地震の直撃を受ける恐れは十分だ。では、どうやって脱出するか。災害危機管理アドバイザー・和田隆昌氏が言う。

「停電やショップのガラス破損などはあるとしても、一般に地下のフロアそのものが倒壊するリスクは、地上よりも少ない。地震発生直後は、多くの人が慌てて地下街から脱出しようとするでしょうが、むしろパニック状態をやり過ごしてから脱出した方が安全です」

 阪神・淡路大震災で、地上の建物は被害が大きく、特に1階に駐車場などの空洞があるビルは多くが倒壊したが、地下鉄は被害が少なかった。3・11でも同様で、耐震化が進んだ東京メトロなどは、軽微なヒビ割れ程度にとどまり、電車もその日のうちに復旧した。

 地下街に密接する左右の地面が横方向の揺れを抑えるため、地下の揺れは、地上の3分の1で済む。だから、一般に地下の方が地上より被害が少ないのだ。

「もし地下街が停電しても、すぐ非常用電源が作動します。非常用電源は1時間程度もつので、その間にパニックの群衆がいない出口から逃げ出すのが無難です」(和田氏)

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