地震では寝室を守る…災害別「防災シェルター」の使い方
例えば地震の場合は、「ベッドを取り囲むタイプのシェルター」だ。就寝中の無防備な状態を守ってくれる。睡眠時間を8時間とすれば、1日の3分の1をベッドの上で過ごしている計算で、その時間の長さは無視できない。防御は大切だが、その価格を調べると、10万円から80万円までピンキリだった。
■補強に補助金を出す自治体も
土砂崩れには、シェルターではなく「防護壁」が有効だというが、家全体を覆うのは物理的にも予算的にも無理がある。そこで、寝室の部分だけなどピンポイントで守るのがベター。そんな補強に補助金を出す自治体もある。鳥取県倉吉市は外壁の外側に鉄筋コンクリートなどで防護壁を設置すると、1平方メートル当たり9万5000円をサポートするという。
BOCOの貴船理事によれば、「平面ではなく土砂の勢いをいなすV字形が有効」だそうだ。
「地震による津波は到達まで比較的時間があります。基本的には、高台に逃げることが第一ですが、寝たきりの家族がいるなど、どうしても逃げられないケースは、シェルターに頼ることになります」(貴船理事)