「IKEA」が広大な店舗のレイアウトを巨大迷路にしているワケ

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 スウェーデン発の世界最大級の家具チェーン「IKEA」。店舗は迷路のようなレイアウトだが、これにはIKEAなりの意図があった。

「一見複雑と思えるレイアウトは、すべての商品カテゴリーの売り場を通ることができる自然な動線です。もし完全に自由な流れにしてしまうと、お客さまにとっての選択肢が多すぎて道に迷うリスクがあり、それこそ迷路のようになってしまいますから」

 こう話すのはイケア・ジャパンの宇治野さん。目指す商品が決まっているなら面倒なだけだが、何しろ店舗が広大なだけに、順路通り(一部ショートカットできる)に進めば、確実に一度は目的の商品に出合うことができる。

 とはいえ、歩いてルームセット(居室の例)を見ていると目的外のものも欲しくなってくる。IKEA側の狙いもそこだろうが、この展示例は実際の家を訪問して、そこの家族のニーズに合うコーディネートをしているという。実際にある部屋を想定しているので、そっくりに作ることも可能だ。

 そして買い物後のお楽しみが、スウェーデン料理が食べられるレストラン。人気のミートボールやサーモンマリネが安価な値段で提供される。メニューは人気のあったもの、客の声、食のトレンドなどを考慮し、試食を3回ほど繰り返して提供されるという。

 最後に、ぬいぐるみにいっぱい付いている長いタグが気になるが、これは30カ国、370以上のストア向けに大量生産をしているためで、すべての国で必要な情報が記載されているから仕方ない。1枚ずつ引きちぎるときれいに取れるとのことだ。

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