トルコの大地震で離れ離れに…身元不明の「奇跡の赤ちゃん」54日ぶりに母と再会
約5万6000人が犠牲になったトルコの大地震で、大混乱の中、離れ離れになったトルコの母親と赤ちゃんが54日ぶりに再会することができ、喜びの声が上がっている。
地震発生から128時間も経った後、ハタイ県アダナのビルのガレキの中から生後3カ月の女児が奇跡的に救助された。
しかし、この「奇跡の赤ちゃん」は身元が分からず、アダナの病院で保護された後、大統領専用機で首都アンカラに搬送され、トルコ語で“謎”を意味する「ギゼム」と名づけられた。
トルコの家族・社会サービス省のデリヤ・ヤニク大臣は「この赤ちゃんは本当に奇跡的存在です。生き延びて、健康上の問題が全くなかったという事実は、私たちの心の琴線に触れました」とコメント。
同省が身元特定のためにDNA検査を実施した結果、母親はけがのためアダナの病院に入院しているヤセミン・ベグダスさんで、本当の名前はベティンちゃんであることが判明した。ベティンちゃんは再びアダナに搬送され、地震発生から54日後の先月31日、病院でヤセミンさんと再会した。写真は感動の再会のひとコマだ。
ヤニク大臣は今月3日、「54日間の願いがかないました。ベティンちゃんは今や私たちの赤ちゃんでもあります」などとツイート。ただ悲しいことに、ベティンちゃんの父親と2人の兄弟は地震で死亡したそうだ。