桃屋「ごはんですよ!」ネーミング秘話…社長夫人の一言がきっかけ
桃屋の「ごはんですよ!」は、のり佃煮市場で6割のシェアを誇る売り上げナンバーワンの看板商品。これって、同社製品の「江戸むらさき」とどう違うの?
■「江戸むらさき」と「ごはんですよ!」の違い
「江戸むらさきは、板のりだけを使用し、しっかりと箸でつかめる硬さが特徴。味付けは主に醤油のみでキレが良く、のりの風味を生かすよう伝統的な製法に基づいて炊き上げている」(広報担当者)のだとか。
一方、「ごはんですよ!」は、伊勢湾や三河湾の厳選したあおさのりを使用。一般的なのり佃煮よりも煮込み時間が短い「あさ炊き製法」を用い、ごはんにも絡みやすいとろりとした食感と甘みが特徴なのだという。このとろみがクセになるという方も多いのでは?
そして、桃屋ののり佃煮は、どれも共通して、のりをめちゃくちゃ洗っているのも特徴のひとつ。
「2003年、総工費4億円をかけて松阪工場を竣工。海産物であるのりは、海に浮遊するあおさのり以外の海藻が付くことがあるため、食感に影響を及ぼさないように、入札したあおさのりを水戻しします。さまざまな水槽やマットを使って洗浄した後、さらに熟練した多くの作業員が手作業で確認することで徹底的に夾雑物(きょうざつぶつ)を除去しています」(担当者)