直木賞作家・伊集院静氏が死去…「大人の流儀」シリーズは200万部超えの大ベストセラー
エッセー「大人の流儀」シリーズなどで知られる直木賞作家の伊集院静さんが24日、死去した。73歳だった。葬儀は近親者で行う。10月に肝内胆管がんを公表していた。
山口県防府市出身。広告代理店を経てCMディレクターとして活動した。1981年、小説「皐月」で作家デビュー。92年に「受け月」で直木賞、94年に「機関車先生」で柴田錬三郎賞を受賞した。
自由な生きざまや文学観から「最後の無頼派」とも呼ばれた。ギャンブルや酒を愛する独自の美学を語るエッセーも人気で2011年の「大人の流儀」に始まるシリーズは累計200万部を超えるベストセラーとなった。
作詞家としても活躍し、近藤真彦が歌った「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」などがヒットした。
私生活では、84年に結婚した俳優の夏目雅子さんが翌年、白血病で死去。92年に俳優の篠ひろ子と再婚した。