岸田首相が旧統一教会系トップと面談…「承知していない」で幕引きできないこれだけの理由
山際大臣は更迭したのに…
旧統一教会問題の取材を続けるジャーナリストの鈴木エイト氏が言う。
「梶栗氏は海外要人と議員会館などを訪れ、有力議員とつながりを築いてきました。実は今も続いています。2019年に政調会長だった岸田氏と面会しても不思議はありません。朝日新聞の記事は面談の時間や様子が具体的に書かれており、信憑性は高いと言えます。それで、岸田首相も『承知していない』や『覚えていない』と歯切れが悪いのではないでしょうか」
22年8月の内閣改造で留任した山際経済再生相は、教団との接点について「覚えていない」を繰り返したが、その後、次々と接点が判明。岸田首相は事実上の更迭に踏み切った。
「梶栗氏の父、故・玄太郎氏は教団の会長を務めており、自民党内で“梶栗姓”は広く知られています。岸田氏は梶栗氏の同席について記憶がなかったとしても、自民党の『点検』の際に、過去に交換した名刺をくまなく調べるなどチェックができたはずです。今からでも再点検を行い、説明責任を果たすべきです」(鈴木エイト氏)
松野官房長官は梶栗氏との面会の調査について「首相は『点検した結果、承知していない』と答えた。そのことに尽きる」と切り捨てた。
山際氏は更迭したのに、自らの接点にはマトモに向き合わない二枚舌。これで幕引きは許されない。