いつも来る怪しいおじさんと店長の“大捕り物” 「家政婦は見た!」状態でウオッチすると…
実は当時、そこまで万引防止策を講じていなかったので、低額商品にはセキュリティーシールを貼っていなかった。これがあだとなったようです。なので、低額商品ならうまくやればゲートも反応しないし、ある意味盗み放題。今から考えると脇が甘すぎるのですが、これがつい3年ほど前の話ですから、急激に万引被害が増えたんですね。
怪しいおじさんに話を戻しまして、何やら小物を盗んでいるのではと、売り場スタッフが睨んでいたわけです。店長をはじめ、スタッフで怪しいおじさんが来たら無線で連絡を取り合っていたところ、平日の昼間に現れました。
■「家政婦は見た!」状態で後ろから前から
ちょうど店もヒマな時間帯なので、マークできると店長自ら、「家政婦は見た!」状態で見え隠れしながら後をつけていたんです。すると、携帯ラジオ売り場で何やらごそごそとしているところをロックオン!
おじさんは手に取ったラジオを持ってレジに向かっていきました。
「なんだ、普通に買うのか」と思っていたのも束の間、レジを素通りして出口の方にスタスタと歩いていくではありませんか。店長も慌てて後を追います。なんとおじさんは、携帯ラジオを手に持ったまま何食わぬ顔で店外へ。普通、ポケットやカバンに入れるようなものですが、手に持ったまま、しかも堂々と出ていく。店長はあっけにとられながら追いかけますが、少し距離があった。