著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

「ルフィ」と接見した弁護士を警察が捜査…異例なのは「接見の秘密」を破るものだから

公開日: 更新日:

 しかしながら、弁護人だからといって何をしてもいいわけではありません。

 弁護人が証拠隠滅行為や被疑者同士の口裏合わせに積極的に関与することは、正当な弁護活動の範囲外の行為となり得ます。従って一般に弁護人は、引き受けることはしません。

 証拠隠滅行為は3年以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられる刑法犯です。弁護人が接見の際に証拠隠滅行為に積極的に加担をしたとなれば、悪質な行為と評価され厳しい処罰が下される可能性が高いと思います。また弁護士会の懲戒処分も受けるでしょう。

 仮に今回の疑いが真実であるとすれば、弁護士に対する信頼を損なう行為であって許されるものではありません。

 今後もこの件に関する続報に注目していきたいと思います。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…