北海道が臨時特別給付金を誤給付…知らずに使ってしまったら罰せられるの?
今月15日、北海道が、低所得者向けに支給する「臨時特別給付金」について、誤った額を送金していたことがわかりました。
本来は、1世帯あたり1万2000円が給付されるものでしたが、振り込みがされた123世帯に対し、合わせて4156万8000円も多く振り込まれ、1世帯あたりの誤送金は最大で460万円あまりにのぼるそうです。これまでに、113世帯が返金に合意し、残る10世帯は不在か現在連絡中とのことです。
北海道のミスによる誤送金とはいえ、こうしたケース、返さずにお金を使ってしまった場合には、法律上もさまざまな問題が生じます。
まず、誤って振り込まれたお金だと分かっていながら、口座から現金を引き出したりした場合には、詐欺罪(刑法246条)や窃盗罪(刑法235条)といった犯罪行為となる場合があります。現金を引き出さなくても、アプリなどから誤振り込みされた金額を、別口座などに振り込み送金をした場合では、電子計算機使用詐欺罪(刑法246条の2)という犯罪行為になる可能性があります。