ベストセラー「小さいことにくよくよするな」著者が語るストレスの最大要因とその解決法
人はそれぞれにちがうことを理解する
人はそれぞれちがうことについて考えてみよう。
海外旅行をしたり映画で見たりして、世界にはさまざまな文化があることはご存じだろう。人それぞれのちがいは文化のちがいほど千差万別だ。ちがう文化圏の人たちは自分たちとは見方や感じ方がちがって当然(同じだったら、きっとがっかりするはずだ)というのと同じように、世界にたいする見方もそれぞれちがうのが当たり前。
そのちがいをがまんするのではなく、それ以外にはありえないという事実を理解して、敬意をもつことが大切だ。私は、この基本線を理解することで人生が変わる例を見てきた。確実に争いが減るのだ。
同じことにたいして他人がちがう行動を取り、ちがう反応をするのが当たり前だと考えるようになると、自分自身や他人にたいして思いもよらないほど共感できるようになる。その反対だと争いのタネは消えない。私たちはそれぞれちがうんだ、という事実を深く考えて尊重することをおすすめする。そうすれば他人にたいする愛情と自分という唯一無二の人間を認める気持ちは、いまよりずっと深まるだろう。
▽リチャード・カールソン(著者) 心理学者。ストレスコンサルタント。ユーモアにあふれ、率直でわかりやすく、しかも誰にでも実践できそうな「くよくよしない」ヒントを提唱。著作やテレビ出演、講演多数。著書に『(文庫)マンガで読む 小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)などがある。
▽小沢瑞穂(訳者) 東京都出身。訳書に『小さいことにくよくよするな!』(サンマーク出版)、P.モーリエ他編『CHANEL 自分を語る』(さくら舎)、ジーン・リース『サルガッソーの広い海』(みすず書房)、マルロ・モーガン『ミュータント・メッセージ』、エィミ・タン『ジョイ・ラック・クラブ』(角川文庫)、著書に『やっとひとり』(晶文社)など。