著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(37)「防災」には普段使っている家電で対応 使い慣れていることが肝心

公開日: 更新日:

 こんな時、頼りになるのが、今どきの登山用ヘッドライト。「今どき」としたのは、LEDと昔の電球では消費電力が全く違うためです。昔は、単1電池数本を使いました。電池ボックスはあまりにも重く、ベルト装着が当たり前でした。そうでないと一晩持たなかった。

 今は違います。LEDだと照射距離20メートル、電池の持ちは36時間というモデルもあります。それで単3電池2本でいいため軽い。似たようなLEDライトに首かけ式がありますが、こちらは足元を照らすのに特化しています。急いでいる時には少し不便です。

 ちなみに、登山用具の三種の神器は、シューズ、雨具、ライト。この3つが十分でないと、遭難はしないまでも、そこかしこで難儀な目に遭います。

 ヘッドライトは登山以外に使い道もありません。なので普段はフル充電して、玄関先にかけておくのはどうでしょう。即持ち出し可能になりますから安心です。

 自転車用ライトも対応できます。ママチャリにはあらかじめライトが付いていますが、光量が足らないことも多い。夜走っていて、ぶつかりそうになった人も多いことでしょう。そんな時は、自転車用ライトを追加しましょう。こちらも主流はLED。ヘッドライトと違うのは照射距離。余裕で50メートル先まで照らし出します。しかも軽くて防水。緊急時のメイン用で勧めないのは、手がふさがるからです。避難時は、荷物はできる限り背負い、両手を空けるのが基本です。

 緊急時に使う家電は、スペックもさることながら、使い慣れていることが肝心。慌てている時はミスしやすいからです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…