ソニーネットワークコミュニケーションズが電子メールに“ピンクのクマ”を登場させた狙いは?

公開日: 更新日:

 Windows95がリリースされ、インターネットが普及し始めた頃、あのソニーがインターネット情報サービスの提供を開始した。それが電子メールを送受信するソフト「PostPet/ポストペット」(1997年スタート)だ。

 キャッチフレーズは「インターネットをもっとみんなのものに」だったというが、かわいいキャラやペットの育成など、遊び心も満載だった。

 なぜ遊び心を取り入れたのか。実は、当時のネットは一部マニア向けの色彩が濃く、普通の家庭にまで普及させるためだったのだという。

 ポストペットは累計出荷数1500万枚という爆発的なヒット。なぜそこまで売れたのか?

「ビジネス色が強い電子メールに対して、“ピンクのクマがメールを運ぶ”というエンターテインメント性でしょうか。“ペットを飼う”というゲーム性も幅広い層に受け入れられたと思います」(広報担当者)

 ペットである生モモファミリーは、弟やおじさん、友だちなど拡大中。認知度も上がり、モモ妹はある公的機関の大役を任せられているという。なんと、東京都の乳がん検診普及啓発事業の公式キャラクターとしてピンクリボン活動を行っているのだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…