悠仁さまは昆虫学を究めたいと望むも…「自然誌を学ぶ大学」が玉川大学ではなく東大が濃厚なワケ
「今回訪れたことで玉川大も候補のひとつになったとの声も出ている」(同)そうだが、現実にはその可能性は薄い。
「悠仁さまは通常の受験生とは違うが、それまで目指してきた大学のランクを大幅に落とすとは考えにくい」と指摘するのは大手予備校の進路指導担当。
■進学校・筑付高のプライドが許さない
「面倒見の良さで知られる玉川大だが、どの学部も東大を第1志望とする受験生が併願するようなところではない。進学校の筑付高の生徒としてのプライドが許さないでしょう」
結局、かねて伝えられるように、東大農学部を推薦入試(学校推薦型選抜)で目指すのが最有力。ただ、ここまでハードルを上げる必要があったのかという声は根強い。
「東大で研究者の道を歩むにしても別の方法があったのではないか」と話すのは学習院大の元教授だ。例に挙げるのは上皇の弟で皇位継承3位の常陸宮さまのケースだ。
学習院大理学部を卒業した常陸宮さまは昭和天皇の許しを得て東大大学院の研究生に。学園紛争が激化すると東大を離れ、がん研究会に移り研究を続けた。専門の動物学の観点からがん発生のメカニズムの解明に尽力。2016年には長年の功績が評価され、がん対策パリ憲章大賞を授与された。