【あじ平亭】(東京・蒲田)立ち食いの距離感とライブ感を堪能する
金額を気にすることなく、寿司を腹いっぱい食べたい。江戸時代の江戸前は、庶民が屋台で空腹を満たすファストフードだったはずだ。そこで、編集部はそんな江戸の気概を今に受け継ぐ店を見つけてきた。夜でも5000円でお釣りがくる良心的な町寿司を!
東京・蒲田の繁華街にある「あじ平亭」は、地元で知られる人気の「魚浜」系列の立ち食い寿司店だ。2021年2月のオープン以来、「おいしい寿司をカジュアルに」をコンセプトに、地元の人を引きつけている。 キャッチコピーは「スーパーカジュアルすしエンターテインメント」。店に入るとまず、周りの人との区別でニックネームを聞かれる。この何げない会話がアットホームな雰囲気を生み出し、客同士の距離をぐっと縮める効果を生む。わずか15席ほどのカウンター席からは、目の前で職人技を楽しめる。その距離感とライブ感も、ほかの店にはないエンターテインメントな魅力だろう。
ネタケースには、常時20種類以上もの魚介類がズラリと並ぶ。中でも看板メニューに挙げられるのがマグロだ。豊洲市場の有名な仲卸「やま幸」から仕入れる中トロは、1カン330円! ほかにも横浜市中央卸売市場から仕入れる伊豆のキンメダイやハッカクなど、旬の魚ばかり。