環境省は最初から意見を聞く気なし 水俣病被害者団体との懇談会は“シナリオ”ありきのヤラセ
水俣病を巡っては最高裁が2004年、国や県がチッソに対し必要な規制をせず、被害を拡大した責任を認める判決を下している。認定されない患者らによる訴訟は今もなお続いていて、高齢化とともに「生きているうちに救済策を」と求める声が少なくない。
「公害の原点」と言われる水俣病に対し、真っ先に向き合う必要がある環境省が、よりによって台本を作って「聞くフリ」をしていたとは言語道断。職員らは毎年行われている懇談を単なる“ガス抜き”の場と捉えていたに等しいのではないか。
さらに許されないのは伊藤大臣だ。組織のトップとして「3分でマイクオフ」の台本の存在について、知らなかったはずがないからだ。にもかかわらず、懇談の場ではうなずきながら、これまた「聞くフリ」。揚げ句、当初は「マイクを切った認識はない」などと釈明していたから、「ヘタな猿芝居」にも程があるだろう。
《伊藤大臣も環境省の職員も、団体側がコメントしている間、「あと2分、あと30秒」などとカウントダウンしていたんだな》
《シナリオありきのガス抜き会見が失敗して大爆発。笑えない》
SNS上では伊藤大臣や環境省の対応を批判する意見が少なくない。