つばさの党は新タイプのカルトか? 幹部3人逮捕で分かった奇妙な「集団生活」の実態
どうやら、オウム真理教のサティアンのような生活ではなく、大学のサークル仲間が共同生活を楽しむノリだったようだ。
■陰謀論に共鳴する者たち
ただし、過激な選挙妨害をしていた「つばさの党」の支援者には、反ワクチンを訴える者も多く、逮捕された黒川敦彦代表(45)も、さまざまな陰謀論を唱えていた。「つばさの党」は各地でデモもしていた。陰謀論に共鳴する者が、集団生活を送っていたのは間違いなさそうだ。
カルト問題に詳しいジャーナリスト・藤倉善郎氏はこう言う。
「代表の黒川氏が支援者から崇拝されていたわけでもなく、ネットで陰謀論に触れた人たちが、一人一人、主体的に活動に参加していたようです。黒川氏は、デモや街宣の後の飲み会を大事にし、メンバーも楽しんでいた。統一教会を包囲したデモでは、音楽をかけ、踊ったりしていた。つばさの党は、陰謀論を信じる者が緩やかにつながる、新しいタイプのカルトと言えるかもしれません」
逮捕され警視庁に入る時、ピースサインをつくって報道陣に見せていた黒川代表は起訴されたら、法廷でなにを語るのか。