小池百合子が都知事選「圧勝」にこだわるワケ…蓮舫陣営は「裏金自民」にピタリ照準で総力戦

公開日: 更新日:

 東京都知事選は7日の投開票まで残すところ2日。先行する現職・小池百合子知事(71)と、追う蓮舫前参院議員(56)が火花を散らしている。何としても「圧勝」したい女帝と、小池氏と握る裏金自民に照準を絞り、総力戦を展開する蓮舫陣営の最終攻防を追った。

  ◇  ◇  ◇

「私は金メダルを目指したいんです」「皆さんの一票で勝たせていただきたい!」

 小池知事は4日、約1000人が集まったJR立川駅前で街宣し、開幕まで約3週間となったパリ五輪に言及した上で、こう声を張り上げた。表情こそいつものニヤケ顔だったが、勝利への執着が垣間見えた。陣営関係者はこう言う。

「ただの勝ちではダメ。他を寄せつけない圧勝を果たしてこそ小池知事だ。キチンと勝ち切るために、こちらは毎日必死ですよ」

 圧勝にこだわるのには理由がある。辛勝だと、水面下で支援する自公に「知事は我々のおかげで勝てた」と言われ、今後の都政運営で自公の要望をのまざるを得なくなる場面が増えるからだ。

 大差での勝利を求め、選挙戦略も途中で変更している。小池知事は選挙戦前半は「公務ファースト」で街頭にあまり出ない“ステルス作戦”を展開。理由は、学歴詐称疑惑や神宮外苑の樹木伐採問題についてヤジを飛ばされるのを避けるためだった。ところが、後半に差し掛かり、連日、表に出てくるようになったのだ。

「メディアの情勢調査では、無党派層の支持を最も集めているのは小池さんで、蓮舫さんは水をあけられています。投票率が上がれば上がるほど、無党派層の票が小池さんに向かうことになる。だから、表にガンガン出ることで票を積み上げる作戦に切り替えたのでしょう」(都政関係者)

 街宣の場所にも意図がある。5日は都庁がある新宿で、最終日の6日は小池知事の衆院議員時代の選挙区(東京10区)に含まれる池袋で調整している。「知事としてはこの2カ所は外せない」(陣営幹部)という。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も