NPO法人キッズドア炎上の理由「世帯年収1000万円はもっと負担を」に多子世帯が反発

公開日: 更新日:

 キッズドアHPによると、渡辺理事長は大手百貨店、出版社を経て、フリーランスのマーケティングプランナーとして活躍。2009年に。内閣府の認証を受けてキッズドアを設立し、「親の収入格差のせいで教育格差が生じてはならない!」との思いから、経済的に困難な子どもたちが無理なく進学できるよう、日本の全ての子どもが夢と希望を持てる社会を目指し、子どもの貧困問題解決に向けて活動を広げている。

 そんな渡辺理事長がなぜ批判を浴びることになったのか。

■「世帯所得に応じて負担を…」に敏感に反応した多子世帯

 弱者に寄り添うかに聞こえる渡辺理事長の発言が波紋を広げたのは、「世帯所得に応じて負担求める仕組み」といった発言に敏感に反応する人がいたためだ。

 現在、大学無償化には段階的に緩和されているが、所得制限が設けられている。全国的に取り組みが進んでいるものの、年収600万未満世帯の私立理工農学系進学者や、年収600万円未満の3人以上の多子世帯など、まだまだ制限が多い。世帯年収700万円以上でも無償化の恩恵を受けられず、何とか生活をやり繰りしている家庭も少なくない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スタンフォード大・麟太郎のメジャースカウト評価は課題山積…ド軍指揮官からも耳の痛いアドバイス

  2. 2

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  3. 3

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  4. 4

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  5. 5

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  3. 8

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か