在宅で看取ったワンちゃんネコちゃんの遺体が汚れた時の対応は?

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 先日、獣医師仲間と話をすると、仲間の飼い主さんは愛猫を亡くし、汚れてしまった死骸に戸惑ったということを耳にしました。ペットを看取ったことがないと、十分考えられる話です。

 ワンちゃんやネコちゃんが亡くなると、そのときの病状や体の状態によっては、失禁したり、胃の内容物が逆流したりすることは珍しくありません。肺に異常があると鼻から血水が垂れ、代謝障害があると肛門からタール状の下血便が漏れることもあります。

 病院で亡くなってそんな状態だと、死骸をキレイに洗って乾かしてからお見送りをできるようにするでしょう。当院ではトリミング室でそうしています。

■かかりつけ医であれば対応

 もし在宅で看取った場合でも、かかりつけ医があって、運ぶことが嫌でなければ、多くの獣医師は同様の対応をしてくれるでしょう。あくまでも、かかりつけであることが条件です。

 その場合、シャンプーで口や肛門の周りの汚れを落とします。膀胱に尿がたまっていると圧迫やカテーテルで排出。乾かしてから肛門に大きな綿を入れるのは、綿が水分を吸い取り、死骸安置の間、汚物の漏れを防ぐためです。鼻や口も同様で胃の内容物や肺の水分などが逆流する可能性があれば綿を詰めます。もちろん、飼い主さんにそのことを伝えてからです。

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