いまや庶民はデフォルトに?「ミニマル生活」というワードが使えなくなってきたワケ
先日、こんなXのポストがバズっていた。
〈家賃2.8万の家に住んでいる友達「平日なんか家にいる時間のほとんどは寝ているだけ。意識がない状態で過ごすところにお金かけるの意味分からん。家賃100万でも家賃2.8万でも寝る時はただ狭いスペースで意識ないだけ」という謎の思想を持っているの最強で面白い〉
物件情報サイトSUUMO関東版によると、都内のワンルームの家賃相場は「港区」が10.9万円。3.7万円の「八王子市」に引っ越せば月々7.2万円も節約できる計算に……なんて単純な話ではなさそうだ。
「そもそも都心暮らしは食べるので精いっぱい。引っ越し費用が出せない人もいる。東京近郊の実家に戻る人もいますが、終電に間に合わなかったり、都心に出る交通費もバカになりません。結局キャリアを諦めて、収入減も覚悟で実家近くで仕事を探すなんて話は、よく耳にします」(前出の柏木理佳氏)
関東在住の30代シングルマザーがこう漏らす。
「行政とかボランティア団体が近所の公民館みたいなところで、低所得者やシングルマザーなど生活困窮者向けに水とか食料を配布してくれたりするんですけど、配ってくれる人が、子供の友達のお母さんだったりするんです。さすがに受け取りづらいです」
もはや庶民は「ミニマル生活」以下が当たり前になりつつある?